過熱蒸気式炭化装置(1)

余剰汚泥も“捨てる”から“利用する”へ

“捨てる”という選択は、短期的には経済合理性があるかもしれませんが環境負荷が大きすぎ、長期的には多大な処理コストが掛かると私たちは考えています。
三泰環境システムが提供する「過熱蒸気式炭化装置」は、過熱蒸気の特性を利用し、環境負荷を抑えた方法で廃棄物の炭化処理を行い、有価物としての利活用を図るための製品です。排水処理システムとの連携により余剰汚泥の乾燥・炭化を可能にし、“捨てる”から“利用する”へ、循環型社会の実現に向けた小さくて大きな一歩となります。


<過熱蒸気の優位性>

●熱容量が大きい

過熱蒸気の200℃での熱量は加熱空気の熱量の13.3倍、300℃では9.6倍。

●伝熱特性に優れる

170~280℃が逆転点温度とされ、空気より乾燥速度が速い。

●無酸素状態を作る

過熱蒸気の元は水。水の中の酸濃度素は0.6%であり、水を蒸気に変換すると体積は膨張して約1,600倍になる。よって過熱蒸気中の酸素濃度は0.1%~0.2%となり、ほぼ無酸素の状態が生成される。

●環境公害を出さない

酸素がないと焼却現象が起こらないため、二酸化炭素が発生する心配がなく、ダイオキシン類も生成されない。

●安全性が高い

常圧(大気圧下)で400℃以上の高温蒸気を作ることができる。



<過熱蒸気を利用した当社製品の強み>

1. 経済性が高い!

イニシャルコストを抑えるとともに、過熱蒸気の利用により熱効率を高めることで、ランニングコストの削減に寄与。

2. 処理時間が短い!

廃棄物の高速乾燥が可能。

3. 自由度が高い!

乾燥装置として、または熱分解装置として、幅広い用途に利用できるだけでなく、バッチ式・連続式の選択が可能。さらに乾燥の程度を自由にコントロールでき、多様な被処理物に幅広く対応。

4. 環境を汚さない!

高額な処理コストが発生していた有機性の廃棄物を、有価で引き取ってもらえる「炭」に変換。無機物は、乾燥により無臭・安全な状態にして処理することが可能。

5. 導入がしやすい!

廃棄物処理における豊富なノウハウと高い技術力を併せ持つ万全の体制により、現場の課題を踏まえた“システムとしての”提案・導入もスムーズ。

6. 運用がしやすい!

自動運転で操作も簡単。メンテナンスも容易で、運用負荷が大幅に低減。

7. 設備申請も簡単!

熱分解方式による処理であり焼却設備ではないため、燃焼装置としての法的適用がなく、都道府県への申請も簡単。

過熱蒸気を利用した炭化処理装置システムフロー図  
過熱蒸気を利用した炭化処理システム  
   

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